好きラノ2021年上期投票
基本的になんか書くのはTwitterなので現状ここ半年に1度好きラノに投票するためのブログとなってますね。
・紙城境介『僕が答える君の謎解き 明神凛音は間違えない』
【21上ラノベ投票/9784065225257】
著者のデビュー作『ウィッチハント・カーテンコール 超歴史的殺人事件』は面白いミステリライトノベル作品だったので、またミステリも書いて欲しいと思っていた著者だったが、実際書かれるとその期待を大きく超えた作品が出てきた。無意識に犯人が判ってしまうヒロインのために、その推理過程を主人公が考えるという形式で、答え(犯人)が判ればいいというわけではないため、毎話ガチンコのロジックミステリになっている。
・紙城境介『継母の連れ子が元カノだった6 あのとき言えなかった六つのこと』
【21上ラノベ投票/9784041110430】
同じ作家を2つ入れるのどうかなと一瞬考えたが、どちらも外すわけにはいかない面白さ。最初、文化祭のイベント回的な箸休め+新キャラ紹介みたいな巻なのかな~と思って読んでいたら、徐々に青春のヒリヒリ感が乗っかってきて、これまで以上に主人公自身に踏み込んだクライマックスへとつながる。
・三雲岳斗『虚ろなるレガリア Corpse Reviver』
【21上ラノベ投票/9784049132526】
『ストライク・ザ・ブラッド』の著者による新シリーズ。きっちりキャラに好感を持たせてきっちりクライマックスを盛り上げきっちり次巻に興味を引かせる1つのお手本のようなシリーズ1巻。
・山口隼『ガンナー・ガールズ・イグニッション Case1.フェイタル・インシデント』
【21上ラノベ投票/9784865548648】
スパイアクションもの。リアルタイムの頭の中の考えを文章としていくような、一人称の語り口が作品にハマっていて良い。
・うさぎやすぽん『キミの青春、私のキスはいらないの?』
【21上ラノベ投票/9784049135749】
タイトルを見たときはキスを巡って駆け引きしていく感じのラブコメかな?と思ったら実際読むと人生の意味とはといった悩みにぶつかっていくまっすぐな青春小説。
・手城木正太郎『鋼鉄城アイアン・キャッスル』
【21上ラノベ投票/9784094518955】
松平竹千代(徳川家康)を主人公に城が巨大ロボとなり戦うロボットアクション小説。三河統一のため、反発する国衆たちをばったばったと倒していくパートが、様々な小ネタでゲラゲラ笑えて好き。
・呂暇郁夫『楽園殺し 鏡のなかの少女』
【21上ラノベ投票/9784094530124】
荒廃した世界を舞台にしたバディアクションもの。著者の前作とつながってるらしいことを読み終わった後にで知ったが、それを見たとき初めてそうだったのか~と思うくらいだったので今作から入っても少なくとも現時点では特に問題なかった。事件を追ってる途中で次巻に続き、まだ区切りがつく前で終わっているが 、この時点でもこれ好きだなと思わされたので投票。
【21上ラノベ投票/9784094518917】
この投票に合わせて、ずっと積んでたこのシリーズを一気読みした。なんとなく聞こえてた内容だとハードな展開のSFといったイメージだったが読んでみると少年漫画的な能力バトルものでもあったことに驚き、もう少しそこら辺も押し出す感じで宣伝たりしてもいいのではと思ったりした。(そういう作品は他にいろいろもあるので珍しいところを推すというのもまあわかるが)